2026年8月15日土曜日

TONIの悪夢

2年生になったとき、ニューヨーク市からルームメイトがいました。彼女は救われる前、麻薬を使ってL.S.D.まで使っていました。そのため、救われて麻薬を完全に止めても、時々恐ろしい悪夢を見ることがありました。 

ある夜中、トニー(彼女の名前)のベッドの方から血の凍るような悲鳴に目が覚まされました。でも、ベッドを見ると、トニーは、ぐっすり眠っているように見えます。 

ベッドに行って、トニーの顔が必死な表情になっているのを見ました。彼女の肩を軽く振って起こそうとしました。 

「トニー、トニー。」でも起きません。 

「トニー。」もっと強く振りました。「トニー!」 

トニーは、ハッと息を吸うように目を覚ましました。両手で顔を覆い、「ジューン、こんなこと、又あったら、スグ起こしてちょうだいね。」と言いました。 

ただの悪い夢ではなかったみたいでした。トニーは眠れないと行って、一緒に女子トイレ(明かりが着いている所)に行き、30分程、落ちつくまで、眠くなるまで、そこで話していました。 

トニーの夢の中で、亡くなったお母さんが急に現れ、トニーは、これは夢だと感じて起きようと考えたみたいです。普通、夢であることを意識するだけで自然に目が覚めるのですけれど、その晩、トニーは自分の夢から抜け出ることができなかった、死んだお母さんを目の前にし、夢だと知っていながら、起きることができなかったと、その時だした震えるような悲鳴に、私は起こされたのです。 

「だから、こんなことがいつかあったら、ジューン、スグ起こしてね。」とトニーは何度も何度も繰り返して言いました。彼女の目と声に現れた恐れは今も覚えています。 

トニーの罪は、完全に赦されています。でも、その歩みの中でひろった傷は、天国につくまで、なくならないでしょう。私のルームメイトをこのように苦しめる罪とサタンがたまらないほど憎くなりました。何の病も苦しみもない天国が好ましく、恋しく思うようになりました。

トニー 

夏休みまで1週間もないのに、学校が終わったらどこに行くか、まだわからなかったのです。どうしようと心配を口に出したとき、トニーは掃除機をかけていたのですけれど、笑顔を少し見せてくれて、こう言いました。 

「私、ジューンのこと、全然心配していないわよ。(「人のことだと思って」と、私はその時考えました。)神様は、ちゃんと教えてくれるから。だって、ジューンは何も出来ないんでしょう。ジューンの手が縛られているということは、神様の手がちゃんと動いているということだから、大丈夫よ。私心配しない。」そういって、掃除機の仕事を続けました。 

明日のための心配は無用です。

天におられるあなたがたの父が、どうして、求める者たちに良いものをくださらないことがありましょう。 (マタイ6:34, 7:11) 

トニーは傷を拾ったかもしれないけれど、委ね切る信仰を一緒に見つけたみたいと、思わされました。

TONIの悪夢

2年生になったとき、ニューヨーク市からルームメイトがいました。彼女は救われる前、麻薬を使って L.S.D.まで使っていました。そのため、救われて麻薬を完全に止めても、時々恐ろしい悪夢を見ることがありました。   ある夜中、トニー(彼女の名前)のベッドの方から血の凍るような悲鳴に目...